Image HTML map generator
 
 







 

旧CECホームページは
こちらから
 


一般社団法人
日本教育情報化振興会
〒107-0052
東京都港区赤坂1-9-13
三会堂ビル8階
TEL 03-5575-5365
FAX 03-5575-5366
お問い合わせはこちら
地図はこちら
 
Top > 活動報告> ネットの使いすぎ撲滅事業 
「ネットの使いすぎ撲滅事業-オンライン・ベターライフ促進事業-

目的と概要

当会では公益財団法人JKAの競輪の補助金を受け、ICT社会における児童生徒の安全安心のための事業を進めております。

 本事業は「つながり依存」に関連する行動(相手が気になってメール返信がやめられない、SNSからの発信し続けていないと不安になる…など)の依存度を判定する指標の作成と、自分ならばどのような行動をとるかを考えさせ、自分の行動を考え直し、行動を変え、よりよいネット社会を送るための課題解決を行うための活動を目的としている。

 

平成27年度 オンライン・ベターライフ促進事業

1.大規模調査の実施

 平成27年度は下記の平成26年度で示した1)つながり依存、2)ゲーム依存、3)コンテンツ依存の三つの依存傾向の弁別指標について更なる信頼性を高めるための大規模調査を実施することとしている。

 

2.つながり依存対策セミナーの実施

 全国の都道府県、市区町村教育委員会においてセミナーを開催することにより、依存傾向が危険であるということではなく、その傾向を判別して指導に当たることを委員会から提案することとした。


委員一覧(顧問/委員長以外は五十音順)

所属

役職及び氏名

白鷗大学

学部長    赤堀 侃司(顧問)

東京大学

教授     橋元 良明(委員長)

エンジェルズ・アイズ

代表     遠藤 美季

一般社団法人 インターネットユーザ協会

代表理事   小寺 信良

柏市立柏第二小学校

教頭     佐和 伸明

筑波大学

教授     土井 隆義

千葉大学教育学部附属中学校

主幹教諭   三宅 健次

帝京中学・高等学校

教諭     三輪 清隆

 

平成27年度成果:冊子「ネット依存にならないために」



つながりチェッカー(ネット依存傾向がチェックできます)

 

ネット依存判別指標

JAPET&CECでは、平成26年度から公益財団法人JKAの補助を受け、児童・生徒の安全安心を願い「教育現場のICT安全安心対策事業」を展開しており、この中の一つの事業として「ネットの使いすぎ撲滅のための事業」を実施している。あらゆる分野で、大人だけでなく児童・生徒を対象としたネットサービスが提供されている一方で、使い過ぎで心身に異常をきたす児童・生徒の事例も報告されている。一般にネット依存と言われているが、専門家は次の三つに細分化して研究している。

 

 1)つながり依存

  ・メールやSNS で四六時中メッセージを交換していなければ我慢できなくなる状態のこと

 2)ゲーム依存

  ・ネット対戦ゲームやソーシャルメディア、SNS に付随しているゲームなどにはまっている状態のこと

 3)コンテンツ依存

  ・ショッピングサイトや動画投稿サイトを対象としたネットサーフィンの度が過ぎる状態のこと

 

本委員会では、ネット依存について約20年前に提唱したアメリカのヤング基準は自己報告のため、事実よりも意識面を重視していること、また、薬物やアルコール依存というものと同様にネット依存は「悪い物である」という考えのもとそれを阻止しようという概念で作られている。

当時はまだ携帯やましてはスマホなどなかったことから、同じ基準では現在の中高生の尺度と大きなズレがある。現在、スマホは時計がわりであり悪い物とはされていないので、その基準で依存傾向が「高」に分類されても医学的治療が必要とは限らないということが委員会において検討された。また、ネットの利用時間の調査(総務省調べ)によると「気がつくと長い時間ネットをやっている」という回答は半数以上であるということはそれが普通の状態ということとなり、依存傾向があるという尺度としては疑問がある。したがって新しい基準を作るべきではないかと思う。

新しい判断項目を作るにあたって、中学生/高校生が彼らなりに何が問題で,何が問題でないと思っているのか、中学生300名、高校生200名に調査を実施した。

結果以下の弁別指標を策定した。この指標の妥当性の調査を中学生300名、高校生500名の協力得て実施した結果。妥当性が証明された。


1.「つながり依存」識別指標(暫定版

 

 

 

 

つながり依存度

ゲーム依存度

コンテンツ依存度

1. 友達からのネット上のメッセージにはどんな時でもすぐに返信する

1

0

0

2. ネットでやり取りしているとき、相手からのメッセージの返信が遅いとイライラする

1

0

0

3. 他のことをしている時でも、ネットにどんな話題を投稿しようかということばかり考えている

3

0

1

4. 友達からのメッセージが気がかりでネットを常に確認している

3

0

0

5. 仲間外れにされたくないので、気が乗らない時でもネットで友達とやり取りするのを止められない

3

0

0

6. ネットをしている時が一番安心する

0

2

2

7. 他のことをしている時でも、ついネットのことを考えてしまう

2

3

3

8. 友達と過ごすよりネットをしていたいと思うことがある

2

3

3

9. 外で遊んだり課外活動に行ったりするよりも、家でネットを楽しみたい

0

3

3

10.ネット上のアプリやコンテンツ(ゲーム、音楽、スタンプなど)に課金することがよくある

2

3

2

11.他にやるべきことがあってもネットを止められない

0

3

2

12.ネットをしていて、気がつくとかなり時間が経っている

2

2

3

13.現実世界の嫌なことを忘れるためにネットをしている

2

2

3

14.ネットをしている最中に邪魔されるとキレそうになることがある

2

2

3

15.起きている間中、ずっとネットをしている

3

3

3

16.誰かと話している最中でもネットをしている

3

3

1

17.風呂やトイレでもネットをしている

3

0

1

18.歩いている最中でもネットをしている

3

0

0

19.あと少しと思いながら深夜までネットをしてしまい、寝る時間が少なくなることが多い

3

3

3

20.ネットができないと不安で落ち着かない

2

2

2

21.学校の成績が下がった原因はネットのやりすぎではないかと思う

2

2

2

22.よく「ネットのやりすぎ」と注意される

2

2

2

23.ネット以外の趣味や楽しみがない

0

2

0

 

2.得点計算方法

1)23項目のそれぞれに「はい/いいえ」で回答。

2)「はい」と回答した項目のみ、上記表に記載した依存度を「つながり」
「ゲーム」「コンテンツ」
のそれぞれについて計上し、各々の合計を「基礎得点」とする。

 ※23項目すべてに「はい」と回答した場合の基礎得点は「つながり」が44点、「ゲーム」が40点、「コンテンツ」が39点となる。

3)23項目とは別にネット利用時間を

  「つながり」 (ソーシャルメディアの利用)

  「ゲーム」  (オンラインゲームの利用)

  「コンテンツ」(動画やブログ等の利用)

 それぞれについて6段階(「0分」「129分」「3059分」「1時間以上2時間未満」「2間以上4時間未満」「4時間以上」)で尋ね、05点の「ネット利用時間得点」とする。

4)「基礎得点」と「ネット利用時間得点」を、10を底とする常用対数に変換する。

5)対数変換した「基礎得点」と「ネット利用時間得点」を「つながり」「ゲーム」「コンテンツ」のそれぞれについて掛け合わせ、100点満点換算する。

この弁別指標に基づき中学生・高校生が自ら入力することで自分の依存傾向を把握できる教材「つながりチェッカー」を開発した。

http://www2.japet.or.jp/betterlife/

 

 

 

平成26年度 オンライン・ベターライフ促進事業

ネット依存と一口で言うが、大きくYoutubeなど見続ける「コンテンツ依存」と、SNSなどでコミュニケーションを続ける「つながり依存」、ゲームなどにはまる「ゲーム依存」があるのではないか。ヤングの基準は、それらを区別していない。

 ヤングの基準は自己報告のため,事実よりも意識面を重視しており、薬物やアルコール依存という「悪い物である」というものを阻止しようという概念で作られている。

スマホは時計がわりであり悪い物ではなく、概念にズレがある。また、ヤングの時代にはなかった状況となっている。そのため、ヤングの尺度は合わなくなっているので、その基準で依存傾向が「高」に分類されても医学的治療が必要とは限らない。

また、「気がつくと長い時間ネットをやっている」という回答は半数以上であり、それが普通の状態となっている現在では依存傾向の尺度としては疑問がある。したがってそろそろ新しい基準を作るべきではないか、ヤングの尺度のように主観的ではなくて、やっているか、いないか、更にトラブルや諍いを起こすという被害の事実面に合わせた客観的な尺度が必要ではないかという観点から、新たな指標を作成すること、その指標に沿ったコンテンツを開発し、児童生徒が自分の状況を自分で把握し、依存傾向にならないための方策を提言していく。