【4年生国語】
4年生国語の授業では、手作り教材を電子黒板に表示し、指名した児童に電子黒板上で回答を記入させることによって、児童の集中力と参加意識を高めており、いくつもの問題に繰り返し回答させることによって、理解を深めるとともに知識の定着を図っていました。
なお、電子黒板は繰り返し出題する問題の提示と追加説明および解答記入のために、従来の黒板は重要な事項やまとめを書いておくためにと、うまく用途によって使い分けていました。
授業では、以下のICT機器やデジタル教材を使用していました。
●ICT機器
・電子黒板(スライド式、左右スライド、高さ調整不可)
・実物投影機
●デジタル教材
・自作教材(Power Point)
・デジタル漢字ドリル(光文書院)
単元は、言葉の学習「主語・述語・修飾語」であり、次の指導案に基づいて実施されました。
●単元の目標
(1)文と文節について理解させる。
(2)文を組み立てる要素としての「主語」「述語」「修飾語」について理解させる。
(3)相手にわかりやすく文章表現するにはどうしたらよいのかを考えさせ、より豊かな言語活動を実行しようとする態度を育てる。
●指導計画
(1)文と文節・・・・・・・・・・・・2時間
(2)文の組み立て(主語と述語)・・・・2時間
(3)文をくわしくする言葉(修飾語)・・3時間
(4)まとめ(主語・述語・修飾語)・・・4時間(本時2/4)
●本時の目標
・正しく文節に区切ることが出来るようにさせる。
・主語・述語・修飾語の働きを理解させる。
授業は以下のように行われました。
(1)まず文を文節に区切らせる。
PowerPointで作成した自作教材を使用して電子黒板に問題を表示し、挙手した児童に電子黒板上で文節の区切りである斜線を記入させていました。それを何問も繰り返して、児童の理解と定着を図っていました。

電子黒板に一時的な説明を記入 文節への区切り(斜線)
(2)次に主語と述語を見つけ、文の形を理解する。
次に児童に主語と述語を見つけさせ、主語は赤丸で囲む、述語は青丸で囲むといったように、色や印を変えて分かり易く記入させていました。
背の低い児童用に踏み台が準備されており、電子黒板上の記入位置に手が届かない児童は踏み台に乗って回答を記入していました。踏み台は直方体ですので背の高さに従って2種類の使用法があります。転倒には注意しなければなりませんが、なかなか良い工夫だと感心しました。

主語を赤丸で囲む 記入には踏み台を利用
(3)文の形を知る。
文の形には、動作/性質・様子/名前・所属の3つの形があることを知る。
電子黒板上に文の形の説明文を表示して説明を行う。次に例文を表示し、文節に区切らせた後に、それがどの形に該当するかを口頭で回答させる。
何問か問題を解いた後に黒板にまとめを記入して行く。

文の形の説明を電子黒板に表示 従来黒板にまとめを記入
(4)修飾語を見つけ、どの言葉を修飾しているのか考える。
修飾語も本時以前に学習しているので、児童のノートを借りて、修飾語について学習した部分を
実物投影機で電子黒板に拡大表示しました。そして、この映像で修飾語の復習を実施しました。 
ノートを実物投影機で拡大表示
(5)漢字の学習をする。
光文書院製の「デジタル漢字ドリル」を使用して、漢字の筆順を学習していました。漢字の筆順が
電子黒板に表示され、児童達はそれにあわせて手を目線の前方に上げて一画ずつ空中で指を動かし
ます。
間違えそうな漢字が出てきた場合には、よく間違える例を先生が電子黒板上に朱書きして説明しま
す。(勇の字の「マ」を「ク」に間違えるなど)

漢字の筆順を学習 電子黒板上に注意事項を記入
玉川学園小学校課程1年~4年では、使用している市販のソフトはデジタル教科書と2~3種類のデジタル教材(デジタル漢字ドリルなど)であり、他の教材は先生方が手作りしているとのこと。
また、玉川学園では学校と各家庭を結ぶCHaTNet(Children Homesand Teachers Network)というネットワークを構築しており、そのネットワークを使用して学校から家庭への連絡事項を通知したり、児童の欠席情報を家庭から学校に通知したりして活用しています。
手作り教材はそのネットワーク内にある教職員だけがアクセスすることができる「教材研究の部屋」というフォルダーに入れて共有化を図っているそうです。
【3年生社会】
3年生社会の授業では、電子黒板と児童1人に1台配布されたiPadを使った授業が公開されました。動画や静止画のコンテンツを効果的に提示し、子どもたちの興味関心を高めるとともに、より詳しく正確な知識を得られるように工夫されていました。自分たちの祖父母や父母が子どもの頃の生活を知ることで身近な歴史に興味を持つことを目的とした授業です。
●ICT機器
・電子黒板(スライド式、左右スライド、高さ調整不可)
・iPad(1人1台)
単元は、「くらしのうつりかわり」であり、次の指導案に基づいて実施されました。
●単元の目標
(1) 生活に必要な道具が新しく発明されたり改良されたりしたことにより、人々の生活がどのように変化してきたのか理解させる。また、先人が生活の向上を願い様々な努力や苦心を重ねてきたことを実感させる。
(2) 昔と今の道具の違いから、生活の違いについて(時間・労力・安全性などの観点から)具体的に考えさせる。
(3) 家族や近所の年長者へのインタビューを通して昔の道具に関する情報を集めたり、図書資料やインターネットを活用して調べたりした内容を分かりやすくまとめさせる。
●指導計画
(1) 昔の道具体験・・・・・・・・・・・・・・・・・・3時間
(2) 今と昔の道具調べ・・・・・・・・・・・・・・・・5時間(本時2/5)
(子どもたちは、本時の前に事前に家庭で洗濯機の使い方を体験しています。)
(3) 今と昔のくらしの違い・・・・・・・・・・・・・・5時間
(4) 各自が興味を持った事柄についての調査・まとめ・・4時間
●本時の目標
(1) 洗濯に使う道具の移り変わりについてそれぞれが調べたことを発表し合い、情報を共有させ、洗濯の仕方がどのようにかわってきたのかを理解させる。
(2) 洗濯の仕方のうつりかわりを通して、当時の人々の思いに気づかせる。
授業は以下のように行われました。
(1) 現在家庭で使用している全自動洗濯機が発明される以前はどのように洗濯をしていたのか、祖父母や父母が子どもの頃の道具や生活について調べ、現代までの生活のうつりかわりを学びます。テーマとして、生活に必要な身近な道具である洗濯機を取り上げていました。児童は、予め祖父母や地域の年長者への聞き取り調査をしたり、博物館等で下調べをしたりして、各々がまとめています。
(2) 教師が電子黒板に洗濯機の製品CMや説明用の自作コンテンツ等を提示します。ドラム式全自動洗濯機のCMや全自動洗濯機、二層式洗濯機、しぼり器付き洗濯機、かくはん式洗濯機、手回し洗濯機、たらい・洗濯板まで、現在から過去に遡りながら、当時の洗濯機の機能や使い方を学びます。児童には1人に1台iPadが配布されており、電子黒板に投影しているコンテンツと同様のものが各自のiPadでも視聴できるようになっています。先生の指示により、子どもたちはそれぞれがコンテンツを視聴し、知識を深めている様子でした。1人に1台のiPadが用意されている環境だからこそできる授業です。自身の興味のある動画を繰り返し視聴することで、より詳しい知識を得ることができていたと思います。

事前に下調べをしている 電子黒板へのコンテンツ提示 各自がiPadでコンテンツを視聴

実物も使って実感を持たせる
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