目的と概要

 様々な情報活用能力に関する表や整理、そして自治体や研究会が作成しているものがありますが、現場の先生が情報活用能力を育成するための授業が行えるような、わかりやすいツールを整備していくを目的としています。基本となる学習指導要領の体系の整理・提案を行います。同時に、現場の先生方の情報活用能力調査を行い、実態を把握します。また、その結果を盛り込みながら、現場の先生が活用できる体系表、教科別能力表、パッケージ等を作成します。
 児童生徒の情報活用能力を育成するためには、どのような授業を展開していけばよいのか、先生方が子どもたちの「情報活用能力」を育成できるように、どのようなツールを整備すればよいのか、情報活用能力を高めるための先生の授業力を育成する調査研究を行います。
活動内容は、随時ご紹介します。

2021年度

活動内容

 2021年度は、2020年度に開発した、各教科の特徴をふまえ、情報活用能力を位置付けた観点をまとめた「小学校における情報活用能力ベーシック」の授業での活用方法について、調査研究していきます。

1.情報活用能力アンケート調査
(1)調査目的
 GIGAスクール導入後における、情報活用能力認知度やGIGAスクール環境状況(アカウント、端末持ち帰り、ネットワーク環境等)の把握及び二年前調査との比較
(2)アンケート対象校
 JAETが実施している学校情報化認定の2019~2021年度優良校の中から、各自治体小/中学校3校ずつ抜粋した276校
(3)アンケート方法
 フォーム作成ツール「クエスタント」を活用
(4)回答受付
 2022年1月11日~1月31日
(5)アンケート調査分析発表
 3月12日教育の情報化推進フォーラムにて発表予定

2.「情報活用能力ベーシック」活用の解説及び各教科の実践事例ガイドブック制作

 2020年度に開発した、授業の構想や実践における学習プロセスに情報活用能力を位置づけた指導指標である「情報活用能力ベーシック」の解説や活用方法、そして情報活用能力を育む授業事例をまとめました。

(1)名称
 「情報活用能力を育む授業づくりガイドブック」 

ガイドブック表紙
学習プロセスの展開例
情報活用能力を育む授業事例


(2)ページ構成
 2020年度に開発した小学校の各教科版「情報活用能力ベーシック」に、国語、社会、算数、理科の4教科について、低・中・高学年別の情報活用能力ベーシックを開発。そして、情報活用能力ベーシックを活用した授業の実践事例をまとめた。
 ①小学校版四教科(国語/社会/算数/理科)における低中高学年別情報活用能力ベーシック
 ②中学校版社会/理科情報活用能力ベーシック(ベータ版)
 ③情報活用能力を育む授業事例(11事例)

(3)2022年3月初旬完成
 2021年度教育の情報化推進フォーラムにおいて紹介。
 (3/11実践発表、3/12パネルディスカッション) 

3.情報活用能力育成能力授業研究
(1)2022年2月4日 熊本市五福小学校参観
 低学年国語/中学年国語/高学年総合の授業参観

本ガイドブックのダウンロードはこちら

 a) A4版2ページをA3版見開きで見れるガイドブック  低解像度   高解像度
 b) A4版1ページずつ見れるガイドブック        低解像度   高解像度

委員会

「情報活用能力育成調査研究」委員会のメンバーは以下の通りです。

委員長   中川 一史  放送大学 教授
副委員長  小林 祐紀  茨城大学 准教授
委員    秋元 大輔  船橋市立葛飾小学校 校長
委員    稲垣 忠   東北学院大学文学部 教授
委員    岩﨑 有朋  鳥取県教育センター GIGAスクール推進課 係長 
委員    岡本 光司  金沢大学人間社会学域学校教育学類附属小学校 教諭 
委員    菊地 寛   浜松市立雄踏小学校 教諭
委員    郡司 直孝  北海道教育大学附属函館中学校 教諭
委員    佐藤 幸江  放送大学 客員教授
委員    佐和 伸明  柏市立手賀東小学校 校長
委員    前田 康裕  熊本市教育センター 主任指導主事
委員    宮津光太郎  熊本市教育委員会 総合支援課 学校サポート班 
委員    山口 眞希  金沢学院大学文学部教育学科 専任講師

2020年度

活動内容

 2019年度に、文部科学省からでている学習指導要領を用いて調査研究した内容をもとに、基本となる学習のプロセスに各教科の特徴をふまえ、情報活用能力を位置付けた観点をまとめました。それを「情報活用能力ベーシック」として、開発しました。

委員会

「情報活用能力育成調査研究」委員会のメンバーは以下の通りです。

委員長   中川 一史  放送大学 教授
副委員長  小林 祐紀  茨城大学 准教授
委員    秋元 大輔  船橋市立葛飾小学校 校長
委員    稲垣 忠   東北学院大学文学部 教授
委員    岩﨑 有朋  鳥取県教育センター教育企画研修課 係長 
委員    岡本 光司  金沢大学人間社会学域学校教育学類附属小学校 教諭 
委員    菊地 寛   浜松市立雄踏小学校
委員    郡司 直孝  北海道教育大学附属函館中学校 教諭
委員    佐藤 幸江  金沢星稜大学 非常勤講師
委員    佐和 伸明  柏市立手賀東小学校 校長
委員    前田 康裕  熊本大学大学院 教育学研究科 准教授
委員    宮津光太郎  熊本市立城南小学校
委員    山口 眞希  金沢学院大学文学部教育学科 専任講師

小学校における情報活用能力ベーシック

授業を実施する際に拠り所となる学習指導要領をもとに、基本となる5つの学習プロセスを検討しました。
  1.【課題の設定】
  2.【情報の収集】
  3.【整理・分析】
  4.【まとめ・表現】
  5.【振り返り・改善】  
 また、情報活用能力を表す13 のキーワードを検討しました。
  1.発見 2.収集 3.整理 4.比較 5.処理 6.統計 7.形成 8.発信 9.伝達 10.表現
  11 創造 12.振り返り 13.改善

 5つの学習プロセス及び13のキーワードからから構成される「情報活用能力ベーシック」を開発しました。

各教科版情報活用能力ベーシック

各教科ごとに、情報活用能力を位置づけた5つの学習プロセスの展開例を紹介します。

 13の教科の情報活用能力ベーシックをまとめました。
 13の教科の情報活用能力ベーシックは、下記のパンフレットに掲載しています。

情報活用能力ベーシック

上記でご紹介した「情報活用能力ベーシック」は、パンフレットとしてまとめました。
  パンフレットは、ここから(A4サイズ版A3見開き版)でダウンロードできます。

情報活用能力育成をテーマとした模擬授業実践例

子どもたちの情報活用能力を育成するためには、どのような授業を行えばよいか、その調査研究をしました。
 その成果を、当会主催の「第5回関西教育ICT展」のセミナーで模擬授業として行いました。
   2020年10月29日(木)15:00~16:30 
   コメンテーター:佐藤幸江先生(金沢星稜大学非常勤講師)
   授業者:岩﨑有朋先生(鳥取県教育センター) 
   参加人数 20名
   会  場:インテックス大阪ホールH
   セミナー名:「教科に特化した、子どもたちの情報活用能力を育成するためのポイントとは? 
          -中学校理科の模擬授業実践から-」
   中学校第三学年 理科 単元:「エネルギー資源とその利用」

2019年度

活動内容

情報活用能力に関する表や整理が出ていますが、当事業では、基本となる体系の整理・提案を行います。
 情報活用能力の調査を行い、学校現場での実態を把握し、その結果を盛り込みながら、体系表、教科別能力表、
パッケージ等を作成基盤作りを行います。

委員会

「情報活用能力育成調査研究」委員会のメンバーは以下の通りです。

委員長   中川 一史  放送大学 教授
副委員長  小林 祐紀  茨城大学 准教授
委員    佐藤 幸江  金沢星稜大学 非常勤講師
委員    稲垣 忠 東 北学院大学文学部 教授
委員    前田 康裕  熊本大学大学院 教育学研究科 准教授
委員    秋元 大輔  千葉県総合教育センター 所長
委員    佐和 伸明  柏市立手賀東小学校 校長
委員    岩崎 有朋  鳥取県岩美町立岩美中学校 教諭
委員    山口 眞希  前小学校教諭

情報活用能力の調査

新学習指導要領に基づく情報教育のあり方を模索する中で、情報活用能力育成調査研究委員会を立上げ、学校現場での実態を調査することにしました。当調査は、学校の情報化の進度や整備状況を捉えようとするものではなく、各教科の先生方がそれぞれの授業をすすめる中で、意識の有無に係わらず、情報活用能力育成についてどの程度の内容を実施しているかの現状を把握しようとするものです。

(1)webページで回答する
   こちらから ご回答ください。
(2)メール、またはFaxで回答用紙を送る


下記のExcelシート「アンケート票(情報活用能力指導調査).xlsx」をダウンロードし、Excelシートに入力して回答いただくか、印刷したものに回答いただき、下記のメールアドレス、またはFaxにて送信ください。

アンケート票(情報活用能力指導調査).xlsx 

(3)回答送付先 
    メールで送信:メールアドレス japetcec(アットマーク)gmail.com
    Faxで送信:fax番号:03-5575-5366

  ご協力ほど、宜しくお願い申し上げます。

  ■お問い合わせ先

  情報活用能力アンケート事務局 

   メールでお問い合わせください。メールアドレス japetcec(アットマーク)gmail.com

(4)アンケート調査結果
     調査まとめ中

情報活用能力育成をテーマとした模擬授業の実践

 2019年度は、子どもたちの情報活用能力を育成するためには、どのような授業を行えばよいか、その調査研究を実施し、その成果を当会主催の「第4回関西教育ICT展」のセミナーで模擬授業として行いました。セミナーの内容をまとめたものを公開しました。

(1)小学校第五学年 国語 単元:すいせんします
 授業者:山口眞希先生(放送大学大学院・前金沢市立大徳小学校教員)
 コメンテーター:小林祐紀先生(茨城大学 准教授)
  ・授業指導案:小学校第五学年国語(すいせん)指導案
  ・ワークシート:すいせんしますワークシート
  ・セミナー動画(YouTube)
  【ショートバーション】45分の模擬授業の概要がわかるように10分程度でまとめました。
    https://youtu.be/Knr1arr-xxU
  【ロングバージョン】45分の模擬授業と茨城大学小林先生が模擬授業のポイントを解説した90分のものを、
            詳細がわかるように40分程度でまとめました。
    https://youtu.be/IiXGnoM6UF0
(2)中学校第三学年 理科 単元:太陽と恒星の動き~
 授業者:岩﨑有朋先生(鳥取県岩美町立岩美中学校)
 コメンテーター:佐藤幸江先生(金座星稜大学非常勤講師)
  ・授業指導案:中学校第三学年理科「恒星の動き」指導案
  ・セミナー動画(YouTube)
  【ショートバーション】45分の模擬授業の概要がわかるように12分程度でまとめました。
    https://youtu.be/_CATNYai1WI
  【ロングバージョン】45分の模擬授業と金沢星稜大学の佐藤先生が模擬授業のポイントを解説した
            90分のものを、詳細がわかるように60分程度でまとめました。
    https://youtu.be/r7voRHtIVG0